筆文字法語 〜私が出会った大切な言葉〜

浄土真宗(真宗大谷派)の僧侶が、心に残った言葉を筆文字で書き綴っています。

願うのは、つながりか?分断か?

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先日、ハリウッド女優、メリル・ストリープさんが、ゴールデン・グローブ賞の特別功労賞を受賞されました。その受賞スピーチで、「軽蔑は軽蔑を生み、暴力は暴力を生む」と述べました。

某次期大統領の振る舞いを批判する意味での発言だったようです。

 この言葉を聞いて思い出したのが、今日の法語です。

漆間時国(うるまときくに)とは、浄土宗・法然上人のお父様です。

法然上人が9歳の時、夜襲され亡くなられました。

その遺言が、「恨みをはらすのに、恨みをもってするならば、人の世に恨みのなくなるときはない。」

だったと伝えられています。

 

軽蔑、暴力、恨み。どれも、つながりを分断する要因です。

ストリープさんと漆間時国氏が願う世の中とは?

そして、私自身、どのような世の中を願っているのか?

その確かめを迫られます。

 

暴力はいけない。これは、わかっています。明らかに傷つける行為ですから。

では、軽蔑したり、恨むことはないかと問われたら……、沈黙してしまいます。

 

信じ難い事件や事故の報道を見聞きした時、「何で、そんなことするの?」「どうしようもない人だなあ」と思ったり(軽蔑)、何か不快に感じることがあった時、その犯人探し、責任の所在を自分以外のところに探し始める。

言葉をきっかけに省みると、とても危なっかしい自分を知らされます。