筆文字法語 〜私が出会った大切な言葉〜

浄土真宗(真宗大谷派)の僧侶が、心に残った言葉を筆文字で書き綴っています。

前に、後ろに、人がいる。

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「なんでこんな目に会うんだよ。もういいや」と嘆きたくなるときがあります。

そんなとき、投げ出してしまう前に、

もしかしたら、自分より先に同じように悩み歩んでいった人がいるかもしれない

と尋ねてみることで、道が開けてくると教えていただきました。

 

時代が隔たっても、人間の悩みは変わらないし、

同時代においても、自分と同じように悩んでいる人は、きっといると思うのです。

 

例えば、先人の伝記を読んだり、生涯のエピソードにふれたり、

新聞の投書欄や雑誌のコラムなどを読んでみると、そのことに気づくと思います。

そして、その人に出会えたとき孤独ではなくなるのでしょう。

 

であるならば、誰かの歩みに助けられた自分が、次に悩む人の灯火ともなりうるということですね。

悩みを通して、孤独ではないことに気づく。

前を向いていける言葉に出会えました。

 

【今日の法語】

     不安に胸がつぶれそうなとき、じっと足元を見て下さい。

     冷たいアスファルトの、もっと深いところ…。

     きっと同じように誰かが歩いてきた道がある。

     それに気づけば、その歩みは、もう孤独なものではないのです。

                                           『仏典マンガ 帰り道で話そうよ』より