読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

筆文字法語 〜私が出会った大切な言葉〜

浄土真宗(真宗大谷派)の僧侶が、心に残った言葉を筆文字で書き綴っています。

見えてないし、押し込めるし

f:id:towarebito:20160531213522j:image
学生時代、運動が得意で、勉強もできて、イケメンで、男女共から人気があるなどなど、
という同級生はいませんでしたか?

いましたよ。僕には。

「天は二物を与えず」という言葉がありますが、当時の僕は、
「天も与え間違いをすることがあるんだなあ。与え方が偏ってるよ。」と思ったものです。

でも、今日の法語を読んで思いました。
子どもの頃に限らず、誰かを相手に、無意味な競争意識をもって、
太刀打ちできないと分かれば、
「あの子は天才だから」「あいつは住む世界が違うから」などと言って、
勝手に決めた枠組みに押し込めて、自分を納得させようとする。
見えてるのは、ほんの一部なのに…。
全部わかった気になって…。
見えてないところに、中々思い至らない…。
やはり愚かなんですね。

ちなみに、先の同級生は、今とても尊敬する仕事についています。
間違いなく、数多くの迷いや悩みを抱えて生きていると思います。

【今日の法語】
      どんなに華やかで、特別に見える人でも、
      迷ったり悩んだりしてきたからこそ、「いま」があるんだ。
      それを才能の一言で片付けてしまうのは、
       自分にもその子にも失礼なんじゃないかな。
                                                        仏典マンガ「帰り道で話そうよ」より