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筆文字法語 〜私が出会った大切な言葉〜

浄土真宗(真宗大谷派)の僧侶が、心に残った言葉を筆文字で書き綴っています。

私は人間です……か?あれ?どうだろう?

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このお言葉を読んだ時、一瞬、えっ?となりました。
人間として生まれてきたのだから、人間になる努力なんて必要ないのでは…。そう思いました。

今日の法語は、次の文脈の中で言われてます。
    我々は儲けようと思って、努力したり、
    筋肉をつけようと思ってトレーニングしたり、
    勉強ができるようになるために、試験に受かるために努力したりするけれど、
    人間になるための努力、そういう努力をしたことがあったでしょうか。
                                        『寿命(いのち)を生きた人 中村久子』三島多聞著 (東本願寺出版)より

お金は無いよりあったほうがいい。健康な体を維持したい。賢くなりたい、などなど。
私たちは、何かを目指して努力をします。
でも、人間になるための努力と言われると考え込んでしまいます。
考え込むということは、したことないからなんですね。何だか、焦ってしまいます。

「あなたは人間として生きてるつもりかもしれないが、
   時に、人間でないような振る舞いをしてませんか?」
そんな、問いかけを感じます。

以前、お参り先のおじいさんに
「鬼の顔が見たければ、子どもを叱っている時の自分の顔を鏡で見てみい。タダで、鬼が見れるぞ」
と言われたことを思い出しました。

無意識に、“人でなし”になっている時があったように思います。
法語が、あらためて身に響いてきました。

【今日の法語】
人間になるための努力、そういう努力をしたことがあったでしょうか。
                                                                                              三島多聞(岐阜県・真蓮寺)