筆文字法語 〜私が出会った大切な言葉〜

浄土真宗(真宗大谷派)の僧侶が、心に残った言葉を筆文字で書き綴っています。

迷いながら…

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子供の頃から、誰かの影に隠れてきました。その他大勢の中の一人でした。
自主性が乏しく、クラス会議などの場では「それでいいと思います」というセリフが定番でした。
つまり、先頭に立って指揮をとる、仲間をまとめて鼓舞するなんて、私にはありえませんでした。
それは、自分とは別次元の人間ができることだと思っていました。
クラスには必ずそういう役割をしくれる人がいましたので、
「すごいなあ。僕にはできないなあ。ああ、有難い。」と見ていたのを思い出します。

そんな私が僧侶なりました。
そんな私ですので、今でも、しっかりつとまっているだろうか、
向いてないのではないかと迷ったり不安になるときがあります。

今日の法語は、そんな私へのよびかけです。
「いろいろと迷うこともあるでしょう。
でも、そんな歩みの中で、これって大切だなあと気づいたことってありませんか?」
というよびかけです。

ありました。ありまくりです。
あるご法話で、「親鸞聖人の教えは、人間を深く見つめてきた教えです」と拝聴しました。
人間の、我が身の問題をたくさん教えられ続けています。
よびかけにうなずかされます。

みなさんは、「自分には無理だ」「ホント、向いてないわ」と思うことはありませんか?
もしあるなら、必ずしも無理を克服しなければいけないのではありませんし、
何でもこなせる自分になる必要もないと思います。
迷いながらも、大切な気づきや教えられることを尋ねていきましょう。

【今日の言葉】
    「できるか できないか」「向いているか 向いてないか」ではなく、
       君にとって一番大切なことは何か 自分の心によく尋ねてみなさい
                        仏典マンガ「帰り道で話そうよ」『同朋』(東本願寺出版)2014年12月号より