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筆文字法語 〜私が出会った大切な言葉〜

浄土真宗(真宗大谷派)の僧侶が、心に残った言葉を筆文字で書き綴っています。

聞く。聞き続ける。

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何かがきっかけとなり、思い出した言葉ってありますか?

今日、お参りした先のご主人は、親交のあった方が亡くなったという知らせを受けて、
「されば、人間のはかなき事は、老少不定のさかいなれば」
という言葉を思い出したそうです。
これは、蓮如上人(れんにょしょうにん・本願寺第8代)のお言葉で、
浄土真宗のお葬儀などでよく読まれる『白骨の御文』というお手紙にあります。
人間の命のはかなさは、老いも若きも関係なく訪れるということを意味します。
ご主人は何度も読み、聞いてきた言葉です。
それを悲しみを縁として思い出されました。あらためて聞こえてきたのです。
ご主人は「人の命のはかなさをあらためて感じた」ともおっしゃいました。
きっとこれまでも、人の命のはかなさ感じる時はあったと思います。
それが、このたび身近な人を亡くされたことが縁となり、あらためて響いてきたのだと思います。
亡きご友人が、大切なことを思い出させるはたらきをしてくださったのです。
仏さまになられたのですね。
人には、後から聞こえてくる、身にしみてくる言葉があります。
今はピンとこなくても、聞こえてくるまで聞き続けることの大切さを教えられました。
                                                                                  なむあみだぶつ なむあみだぶつ